今年の11冊目と12冊目。
ペッパーズ・ゴースト 伊坂幸太郎 著
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先日著書「マリアビートル」が英国のダガー賞(翻訳部門)最終候補に挙がっている、今アツい作家さんです。マリアビートル読んでなくてごめん。
ちなみに私が好きなのは「ゴールデンスランバー」です。
ちなみに伊坂先生は筆が速いなあという印象です(←どうでもいい情報)。
主人公は他者の「未来」が短時間だけ見えてしまう中学国語教師。爆弾テロとネコジゴハンターの二人がからんじゃってもう大変。みたいなお話でした。面白いと思う。
長編小説なのに、怒涛のように事件が起こって、怒涛の終結。なんだろうか、この人の作品はそういう「一番おいしいとこだけどうぞ!」みたいな感じがあるものが多い。全部は読んでないからわからないけども。
メインディッシュのお魚、だけど頭としっぽがカットされた状態で出されてる感じ。今回はしっぽがちょっとあった、かな?
好きな人は好きだろうな。物足りないなと思う人もいるだろうな。と思う。
で、12作目。
革命前夜 須賀しのぶ 著
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長いこと読もうと思って手元に持っていたけれど読めていなかった。読んだ。
ドイツが東と西に分かれていた頃の東側(共産圏)にピアノ留学した日本人のお話。
面白かった!短くないか?!いやでもこれでいいのか?!
ちょっと前に「ベルリンは晴れているか 深緑野分 著」を読んでいたので歴史に疎い私でもなんとなく時代背景や状況はわかる。
素人の音楽好きなので、元々音楽がテーマになった小説は好きなのだが(「蜜蜂と遠来 恩田陸著」とか)、音楽を生業にしている人とかが読むとどうなんだろうとは思う。
突然物語の中に引きずり込まれる感覚はない。けれどよく考えられて丁寧に編まれている気がします。音楽と歴史と青春と、だけでなくミステリ要素もあるので、この人のそういう話をまた読んでみたいと思いました。歴史ミステリ的な。この人の話、他のもちょっと探してみようかな。
ちなみに音楽または近代の世界史が好きな人にオススメかもです。
そして、これで今年の目標の一つ「12冊以上本を読む」をクリア。
仕事が忙しくなってきているのですが、今手元にあと3冊くらい本を抱えているので近々また読むよー。