お庭の草むしりを一緒にやるよ、その代わり作業用の帽子を貸して、と言ったら
ママが「あっ、帽子あるよ!」って、すたすたとゴミ箱に歩み寄り、さっき捨てたであろう帽子を取り出しました。こら。雑にもほどがあるぞママ。人の気持ちを考えてくれママ。
さて。ファンタジーが続きました。
「博多さっぱそうらん記」 三崎亜紀 著
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です。
「となり町戦争」「バスジャック」「鼓笛隊の襲来」は面白く読んだ。
「失われた町」がよくわからなかった(熱量はわかった)。
「30センチの冒険」がピンとこなかった、あの三崎亜紀さんだ。あの、ってなんだ。
今回は福岡の中心「福岡市」が同じ場所の「異世界」と繋がってしまい騒動が巻き起こるというファンタジー。
三崎亜紀さんの作品をすべて読んだわけではないが、今回、この著者の中では最も軽めのファンタジーではなかろうか。なんたって人が死なない。というわけで軽やかな気持ちで読める。今日のお天気は晴れです。って断言されたときくらい軽やかな気持ち。
けれど、今回の作品を読んで、
三崎亜紀さんの作品は、日常に「少し奇妙なものが混じる」小説が私は好みなんだなあ、というのがわかった。
今回のはちょっと私には異世界多めだった。あと、福岡弁(博多弁?)がわかる人には方言説明も長すぎる。あとみんなあっさり単純に動きすぎている気がする。ラジオドラマだったらしいから仕方がないのかもしれんけども。
うーん、加減が難しいね。
でも次の作品もきっと読んでしまう。
この人の作品の奇妙なズレ、ブレ、歪みが好きです(笑)。