のらりくらり日記

世の中のいろんなことにひっかかりつつ流される備忘録。好きなものを好きといってるだけ。過去の観劇日記もこちらに置いてます。科学系の話も少しだけ。

病院の待ち時間で1冊読んでしまった2021年7月あたま

 最近読んだ本2冊、備忘録。

 

1.クローゼット 千早茜 著

 昨年読んだ「透明な夜の香り」が面白かったのでこの著者の(私的に)2冊目を手に取ってみていたことをうっかり書き忘れていました。時間軸的には「魂手形(宮部みゆき著)」の前に読んでいた。

 心に傷を抱えた、服を愛する人たちのお話。

 最初のほうで不穏な気配がして(キレイなのは私と君だけ的な話になりそうな気配がした)、あっ地雷を踏んだかも。と思ったんだけども危うい綱渡りでセーフだった。

 ただ「透明な夜の香り」のほうが好きだな。

 個性的な登場人物たちがあまりがっちりとコミュニケーションをとらないからだと思う。この物語の「その後」のほうが面白そうだなあとも思った。

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2.心淋し川(うらさびしがわ) 西條奈加 著

 すごく前にこの著者の「金春屋ゴメス」を読んでいて、ええと、前半は面白かったのだけれど、どんどん本筋(?)から離れていくストーリーに後半えええ?となって以降、そのイメージが強すぎて読んでいなかったのだけども、今回は直木賞です。

 読みました。短編6篇。

 お江戸の下町話が好きな人にはささると思う。私も好きだ。

 ただ、なんだか輝きがないな、という印象で、それは何故かを考えたところ、多分溌剌とした人が出てこないからだ、というところに落ち着きました。

 溌剌サワヤカ系ゼロ。しっとり系。

 ちょっと静かな話が読みたい、というひとにオススメです。

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