のらりくらり日記

世の中のいろんなことにひっかかりつつ流される備忘録。好きなものを好きといってるだけ。過去の観劇日記もこちらに置いてます。科学系の話も少しだけ。

2020年6月、忙しすぎるのでドーピングすることにする。

リモートワークも、はやひと月前になりました。あのときはあのときで大変だったような気がするが、もう今が忙しすぎて振り返るどころじゃない。残業時間がすでに今月70時間を超えることが確実です。ごきげんよう。生きてます。

 

 まあそんな中、別事業所の人と偶然会った。そのひとも私と同じで栄養ドリンク飲むとお腹をこわすひとだ。それどころか肉も全然からだが受け付けないというひとだ。以前も思ったが心配になるくらい痩せている。

 が、最近調子が良い、という。いや相変わらず痩せてはいるけども。

 なんだなんだどうしたどうした、と聞いてみたら、

 

 プロテインだった。

 

 プロテイン…私もちょっと気になってたプロテイン…この間テレビ番組「マツコの知らない世界」でも取り上げられてたようなそうじゃなかったような…(途中寝たからよく覚えていない)

「2年くらい前から飲んでるけど、あの仕事終わった後の『ぐったりー』がなくなったのよ」

 と仰る。そうか。

 私間食がすごく多いから(仕事中だと1~2時間に1回食べる)ちょっと糖分控えたいけどどうしたらいいかな、ニボシもぐもぐするのも嫌だな、オールブランのクッキーにしようかな…とか思っていたんだ。コレステロール値も異常だしな(あっ)。


「間食も減るよ~!」

「おいしいプロテイン教えてください!」

 

 若干食い気味で返してみた。

 が、うっかりその後他の話題で盛り上がり、オススメのプロテインの名前を聞くの忘れる。でも聞いたら聞いたでなんか高そうなやつな気がしなくもなかった。

 というわけで、再会する偶然を待てない、と思った私は多分スポーツ店か薬局にあるはず、とその足でプロテインを買いに。

 最寄りのスポーツ店でゲットしました。あれだな、買いにくいパッケージだなあれ!ギラギラしている!しかもなんかわからんけどカロリー高そう!

 というわけでなんか買いやすそうなパッケージのやつを買いました。ピンク。

 すごく甘いのが苦手な私でも飲めそうなミルクティー味。

 

 そのまま100均でボトルも購入。

 家で飲んでみたらプロテインはどれもこれもそうなんだと思うけど粉粉しいな(造語)。味は良い。

 

 というわけで来週から職場で飲もうと思う。間食減るといいな。

 待ってろコレステロール値!(待ってない)

 

 

 

人生初。私のリモートワーク

お題「#おうち時間

黄砂が飛来中です。
ガサガサです。お肌の調子が最悪。お天気めっちゃいいのに、どんより。

さて。
人生初のリモートワークをやっている。4/30現在、週の半分職場に行き、週の半分在宅ワークである。
自分の性格をよくわかっている、と思っていた私は
「あーダメだすぐサボろうとするよ私」
と思ってたんだけどもそうでもなかったので、何故「そうでもなかった」のか考えてみた。

 リモートワークのやり方、として何か参考になればいいかなと思う。
 私の仕事の場合、会社から「これをやりなさい」というのが特になかった。
とにかく「職場にくるな、仕事はやれ」だけだったんである。だいぶ乱暴な話だ。

 というわけで、そんな野放し状態での、私の在宅ワークのメリット・デメリットを挙げたい。
ちなみにコロナウイルス感染防止へのメリットデメリットはもうわかってるから割愛!それ以外で!

メリット
1.勤務時間が固定される。突発的な残業がない(睡眠時間が確保できている)
2.通勤時間カット(睡眠以下同文)
3.比較的時間の使い方に自由度がある

デメリット
1.同僚との打ち合わせ、相談、情報伝達がめちゃ面倒くさい
2.在宅ワークがよくわかっていない家族から用事を言いつけられる(立場的に最弱)
3.動画(プレゼン資料)撮影中に家族の声が混じる(動画編集できないのでゼロから取り直しになる。せつない)
4.うっかりサボりそうになる
5.間食増える(ヤバい)
6.性格上、1つの仕事を一気にやろうとしてしまう。そのため座り続けてしまうので体が危ない(みしみし)
7.在宅だと「できること」がかなり限定されてしまう
8.私が今やっていることは後々ちゃんと役に立つのか、という疑心暗鬼に陥り、心が折れそうになる

まあ当然だがデメリットが多い。これでメリット多かったらもうずっと在宅ワークにしたらいい、という話だ。
で、ちゃんと仕事ができている理由を考えてみた。以下だ。

ちゃんと仕事ができている理由
1.作ったものを同僚たちが褒めてくれる(ホントにイイ先輩後輩に恵まれたなと思った)
2.1日の最初に「今日やること(ここまでは終わらせるなど)」をきちんと決める。
  そして、1つ1つ終わるたびにその「To Doリスト」で「できたこと」を消す。
3.1日の最後に「明日やること」を決める。
  そして、翌朝そのリストをもう一度見直す。
4.こまめに水分・糖分をとる(あっ)
5.こまめにストレッチする
6.動画をとるときには「今から動画とるから〇分間静かにしてね」と家族に声をかける
(それでもチャイムがなっちゃったりするけどいい、そのくらいはイイ。ショーマストゴーオン)
7.机の上を片付ける。不要なものは見えないところに置いとく。必要なものは1か所にまとめて置いとく。

 であった。意外とまじめな性格だった。むしろ1つのことに集中しちゃうことが問題だった。そういう人は多いんではないかと思う。
 
 がんばろうとか負けないとか打ち勝つとかそういうのはなんかちょっと違うと思っている。拍手もなんか変だと思っている。へんなかんじがする。

 ただ私は、今やれる「自分の仕事」をきちんとやっておきたい。のよ。
 振り回されることなく、自分のことも大事にしつつね!

 皆様、どうぞ体に気を付けて!
 私も気を付けながらがんばるー!(手をぶんぶん振っています)(しかも結局頑張る)

 

 

2020年4月、エイベさんが期間限定配信してるライブ映像の同時再生参加した話

 この話は4月24日から始まる。いや本当はV6関連今年25周年で、エイベックスさんが大奮発で過去のMVをYou Tubeで無料配信してるからもっと前から祭りは始まっているんだけども(私も大分浮足立っている)(ちなみに私のオススメは「SPOT LIGHT」)まあ、とりあえずスタートは24日で間違いない。

週の半分がリモートワークになっているワタシだが、その日は出勤日。そして残業(リモートワーク意味ない)。帰宅してこの情報を知った。

 セクバニコンってあれだ、パンダと黒白のぐるぐる(ステージ配色)とポールとSP!(どんな覚え方)

 みるーみるわー。

 と思っていたら、25日に

 

 ミヤケさんが「一緒に見よう」って言うていて、
 かと思えばナガノさんも「一緒に…」って言うてるし(普段そういうこと言わない人がそういうこと言っていると心がぐらぐらするね!!)

 ミヤケさんなんて26日に追いうちでメールまでくるし、

 本当は仕事がまあまあ精神的に切羽詰まってるので夜落ち着いてから見ようとか思ってたけど撤回、

 わかった16時自宅集合ね!みたいになった(ちょろい)。

 

 まあそんなわけでギリギリ15時57分くらいまで仕事してて(休日なのに明日締め切りの仕事こなしてた)滑り込み参加。

 ちゃんとDVD持ってるんだけど、あらためて見ると本当にカッコイイね6人とも(知ってた)。

 最初のドッキドキ感がイイ。始まったら始まったでしばらくは息つく暇もない。

 頭っからめちゃ踊って(しかもずっと踊ってる)(今もそうだけどね!)、照明もよくってセットリストもすごく良くてお客さんたちもノリノリで6人様もすごく楽しそうで、あーすきだー。となりました。なんかねーキュンとする(伝わらない)。

 どの曲も今聞くと歌詞が沁みる。なんだろう私が弱ってるのか、大人になったから心の機微がわかるようになったのか(セクバニコンのときも十分もう大人だったが)。

 そしてメンバーや他のファンの人たちと一緒にはいないけれども一緒に見てる、というのがツイッターから伝わってきて面白かった。同時に両方見てたら目が忙しいんだけども、これはこれで楽しいなあ。

 私は滑り込み参加だったので回りに応援グッズもお酒もなかったんだけど、そういう他の人たちがやってる「楽しむ準備」を知るのも楽しかった!

 やはり人生にはエンターテイメントが必要だな!と思いました。

 くじけそうなときほど必要。私達はそれで頑張れる。もう一度って思える。ただ感謝です。

 

 そして。

 私達の「だいすき」や「ありがとう」はライブだと会場で「声援」として届けられるけれど、残念ながら今の状況ではそれをなかなか本人たちやスタッフさんたちに伝えられません。

どうぞ私達の「だいすき」や「ありがとう」が本人たちやスタッフさんたちに伝わっていますように。

 そしてその「だいすき」や「ありがとう」が言葉そのままの意味で伝わってくれて、そして彼らのことを守るだけのそれであってほしいと切に願っています。

 

 …ところでMVを見るたびに思ってたんですが、そろそろ課金したいです。何かないですか(最後ざっくりすぎる)。

 

 あと、過去に「V6 live tour Sexy,Honey,Bunny!」に参戦したときの日記も貼ってみます。詳しくはDVDに収められてるのでよろしかったらお買い求めください。そして他のDVDもいいぞ☆と宣伝して終わります(笑)

  

 

あれ。

simuramiori.hatenablog.com

これ。

simuramiori.hatenablog.com

それ。

simuramiori.hatenablog.com

 

 

 

 

予防や医療とは関係のない、ウイルスの話をしようと思う(だいぶ雑) 6(最終回)

6.マスクは何のため?

 さて、最後です。予防や医療と関係ない話をしたいのに、この第6回だけが「予防」の観点に立ってます。タイトルに偽りあり。でもまあいっか。

 結論から言うと、マスクの目的は2つです。

1.むやみに顔を触らないため

2.心の安定

 

です。終わりです。

1はもうよいですよね。インフルエンザも新型コロナウイルス飛沫感染するって言われてて、ということは避けなきゃいけないのは「近距離での会話・咳・くしゃみ」と、「不特定多数が触ったものを触った手で口・鼻及びその周辺を触らないこと」なので、マスクしてると周辺触らないじゃーん、ってことです。

 

2.は、安心を得るため、ということです。マスクしてたほうがなんとなく安心する。予防してるっていう気がする。私もするもん。
 あと「自分が周囲に飛沫を飛ばす」ことを防ぐ効果は確実にあります。ということは自分の大事な誰かに自分が感染させる可能性を下げることができる。ちょっと安心。

 もう一つ、マスクしてる人を見ると「ああ、あの人は自分が持っているかもしれないウイルスを私(を含めた周囲の人)うつすまい、としているんだなあ」としみじみするのも精神的にいいと思います。楽しい気持ちや笑顔は免疫力アップにつながります。心の安定は大事。

 ちなみにリアル友人に質問されたけど、ウイルスをカットできるマスクとかはない。宇宙服レベルですそれ。そしてそんなマスクあったら多分呼吸が相当しんどくなると思う。

 

 というわけで、マスク、あったらしたほうがいいと思います。布マスクは軽く洗うといいよ。ちゃんと干してね。アイロンかけてもいいと思う。

 

というわけで、全6回、長々とお付き合いいただきありがとうございました。予防にも医療にもあまり関係ない話をしましたが、ニュースを見て疑問に思っていて、でも図書館に調べに行けないわって思っている人がきっといると思って書いてみました。知っていると何が正しくて何が間違っているかを判断する材料になります。判断できればデマや噂に惑わされにくくなります。早く穏やかな日々が戻ることを願って。

 皆様、どうぞ体調にお気を付けください。私も気を付けるー!(手をぶんぶん振っています)

予防や医療とは関係のない、ウイルスの話をしようと思う(だいぶ雑) 5

5.抗体検査とは何か

 

 2月以降、ゲットしていた3種類の舞台公演がことごとく中止になりその返金手続きに追われているしむらです。ごきげんよう。そしてまたね、もりたさんながのさんさかもとさん…(こんなときだけ抽選に1つも外れていない人)

 

 …さて、気を取り直していきましょう。抗体検査です。たびたび物議をかもしていますね。

 ただどうやらインフルエンザの簡易検査と同じようなもの、という誤解があるようです。

(1)インフルエンザの簡易検査とは何か

インフルエンザの簡易検査は、インフルエンザに感染している可能性のある人になされる検査です。大きな綿棒みたいなもので鼻の粘膜を採取し、そこに目的のウイルス(インフルエンザウイルス)があるかどうかを判断します。
「抗体」という、ウイルスに敏感に反応するタンパク質を利用した検査です。
 たくさんウイルスがあると反応します。精度はかなり良いです。
 が、この日記の「予防や医療とは関係のない、ウイルスの話をしたいと思う2」で話しましたが、ウイルスは「① 細胞内に入る」→「② 増える」→「③ 細胞外に出る」を繰り返して増えていきます。この検査だと「粘膜(←細胞じゃない)内のウイルスの有無」を調べますので、③の状態にならないと陽性反応(ウイルスがいるよという反応)が出ません。しかも「たくさんのウイルス」に反応しますから、何度か①~③を繰り返す必要があり。つまり感染初期だとウイルスを持っていても結果が出ない可能性があるので「また明日検査してみましょう」とか言われたりします。
 ちなみに抗インフルエンザ薬の「タミフル」や「リレンザ」などは、日本においては原則としてインフルエンザと診断された人にしか投薬されません。
アメリカとかだと家族が感染してると予防薬として処方されたりする)

(2)今噂になっている「抗体検査」とは何か

 抗体検査はその名前の通り「抗体が血液中にあるかどうか」を検査するものです。「抗体」というのは、「生物が体内で作る、病原菌やウイルスを捕まえるタンパク質」のこと。特徴としては、病原体ならばどれもこれも捕まえるわけではなく、ターゲットになった病原体のみを捕まえることです。つまり新型コロナウイルスには「新型コロナウイルス用にあつらえた抗体」を体内で作り出してる、ということです。

 作り出す抗体は5種類。Ig(アイジー。イムノグロブリンの略。免疫グロブリンとも言います)、A,D,E,G,M です。ここではその性質上、GとMについてお話します。

 一番有名なのがIg Gです。大体「免疫」とか「免疫グロブリン」と言われたらこのIgGを指しているといって過言ではないでしょう。血中抗体の中で70~75%を占める量で、病原体に感染すると数日で体内にて生産、7~10日で量産されます。

一方IgMは、血中Igの10%を占め、感染後すぐはたらきます。

 このIgMとGが血液中に存在するかを検査するのが抗体検査です。

 それぞれ感染初期→IgMを調べる
感染から時間が経過している→IgG を調べる

 という感じでしょうか。検査2回。必要なのは血液2滴。

 

 精度は前述したように100%ではありません。世の中に絶対はない。
また、「新型」なのでこの抗体検査の精度に関しては正確な数字がわからない、信ぴょう性が疑わしい、ということがデメリットでしょう。(PCR検査は精度についての大体の数字が出せています)
個人的には、世の中に抗体検査キットが出てきたのが速すぎることがひっかかっていますがまあまあ…。
でもメリットも大きく2つあります。

1つは、検査結果が出るのが速いことです。その分陽性の患者さんの隔離を迅速に行え、二次、三次感染者を防げます。
2つめは、血液を検査することです。抗体は血液中にあります。血液1滴でわかります。
新型コロナウイルス飛沫感染(または空気感染)と言われていますから、検体採取時の、検査をしてくださる医療従事者方々への感染リスクを劇的に低くできるはずです。

 この「抗体検査キット」を、白衣で有名な「クラボウ」さんが今超特急で製造してくださっています。他の追随を許さないくらいぶっちぎりで迅速なのは、おそらく感染拡大のニュースが出る前から、似たようなウイルスについてたまたま研究なさっていたのだと考察します。加えて、かなり特殊な製造設備が必要なのですが、それをお持ちだからだと思います。ともかくもがんばってほしい。

(3)おまけ。リアル友人に聞かれた「ワクチン」や「簡易『ウイルス』検査キット」について

 ワクチン(予防接種)はいつできるか。

 ワクチンはできます。ただ抗体薬とかワクチンとかの製造は特殊な設備が必要です。

そして世界的にその製造設備の不足が指摘されていますので、量産がどのくらいうまくいくかもなかなか難しいところですが、
ワクチンの製造は新型ウイルスが出てきてから最短6か月と言われていますので、早くて7月頃の登場になるのではと思います。ただ、奇跡的に超絶うまくいって「6か月で開発成功」ってことです。そのあと臨床試験とかいろいろあるから市場に出るのはいつになることか、推して知るべしです。また、長い目で見ると、新型コロナウイルスもインフルエンザウイルスのように次々と変異していくと考えられますので、かからない(かかっても重症化しない)ようにするためには今後定期的に予防接種を受ける必要が出てくるかと思います。

 

「簡易『新型コロナウイルス』検査キット」はできるか。

 こちらもできると思われます。ただ、まだまだ先だと思いますし、製薬会社も売れる見込みのないものは作りませんから、そこの見極めを各製薬会社がどうとらえているかによると思います。

 ちなみに前述しましたが「新型コロナウイルスをやっつける新薬」を1から作るとなったら最短でも10年はかかるかと…。なんか…希望のあるようなこと言えなくて申し訳ない…。

 

 以上、第5回目終了です。ご清聴ありがとうございました。みなさまお体気を付けてくださいね。

予防や医療とは関係のない、ウイルスの話をしようと思う(閑話休題)

閑話休題

 今回の「予防や医療とは関係のない、ウイルスの話をしようと思う」を書くにあたり(いやまだ書いてる終わってはいないけれども)、参考にさせていただいた本や情報をご紹介します。本は全部手持ちなので全て日本語本、かつ新旧あります。「1行だけ確認した」「見たけど参考にしてない」ものは割愛しました。また、オススメには☆をつけています。

(1)参考書籍

・カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第2巻 分子遺伝学  D.サダヴァ他著 講談社ブルーバックス

・カラー図解 アメリカ版 大学生物学の教科書 第3巻 分子生物学  D.サダヴァ他著 講談社ブルーバックス

☆新・現代免疫物語「抗体医薬」と「自然免疫」の驚異  岸本忠三/中嶋彰著 講談社ブルーバックス

・新しい自然免疫学~免疫システムの真の主役~  坂野上淳 著  技術評論社

☆Newton別冊 慢性疲労から最新がん治療まで 体のしくみと病気 ニュートンプレス

微生物学 入門編  R.Y.スタニエ他著  培風館

 

(2)参考サイト

厚生労働省  https://www.mhlw.go.jp/index.html
ちょっと目的の文章を探すの大変だけど、最新情報と正確性については間違いないかと。

☆日本環境感染学会 http://www.kankyokansen.org/

 コロナウイルスに対応する医療関係者のみなさんに向けての対応ガイドがいいなと。

中外製薬  https://www.chugai-pharm.co.jp/index.html

 ここの患者さん・一般のみなさんのページがわかりやすくて面白かった!

大塚製薬  https://www.otsuka.co.jp/

 売る気満々の姿勢がいっそもう清々しい。好きですよカロリー〇イト。

クラボウ  https://www.kurabo.co.jp/

 業界では白衣の会社として有名ですが、今や抗体検査薬で超有名になっちゃいました。

 

 勉強するのもなかなか楽しきものです。それでは引き続きお楽しみくださいませ。

予防や医療とは関係のない、ウイルスの話をしようと思う(だいぶ雑) 4

4. PCR検査ってなに?

 というわけで4回目です。PCR検査。ご存じのようにウイルスに感染しているかどうかを調べる検査です。ではどんな仕組みなのか。


(1)とても小さなものを「見る」ためにはどうしたらよいか

感染している(陽性)かどうかは、このPCR検査結果を「見て」わかります。しかしウイルスはとてもとても小さい。では小さなものを見るためにはどうしたらよいか。
 答えは「たくさん集合させること」です。
 航空写真やドローン撮影などで、上空から大勢の人が作った人文字を撮影したりします。上空からだと人間は小さすぎて見えないのですが、たくさんがぎゅっとなってたら見える。
 同じようにウイルスもたくさんあれば見えます。というわけでまず「検査でわかるくらいに増やす」のですが、ウイルスを増やすのはすごく危険だし手順としてもすごく大変なので、ウイルスの中身、つまり情報物質だけ増やす、ということを最初に行います。この情報物質(正確に言うとDNA)を増やす方法を「PCR法」といいます。ちなみに高校で生物を選択すると理論は勉強しますし、キット(サーマルサイクラーとか泳動装置とか)は必要ですが、ものすごく高度なテクニックが必要なわけでない、比較的単純な方法です(この方法を閃いたマリスはこの功績でノーベル賞を受賞)

 ちなみに誤解してほしくないけれども、比較的単純だけど難しくないわけではないし、感染リスクを限りなく抑えながら検査するのには間違いなく腕がいる。

 だから検査は検査技師がやっているんです。国家資格は伊達じゃない。

 

(2)もう少し具体的に「増やす」方法
 今回のコロナウイルスやインフルエンザウイルスは主に気道を感染のターゲットにしています(ひどくなると肺まで広がる)。ということは感染者の気道やその周辺にはウイルスが多く存在するはずです(飛沫にも入っているしね)。ウイルスが多そうなところ、つまり咽頭などを大きな綿棒などでかきとると細胞(や粘膜)は採取できますので、それをまずゲットして、その中に含まれているウイルスの中身、つまり情報物質を増やします。
 しかしこのPCR法、同じ情報物質でもこれ(DNA)

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は増やせるけどこれ(RNA

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は増やせない。理由は壊れやすいから。
ですので、RNAを増やしたい場合は「増やす」前に準備として、RNAを壊れにくいDNAに変換する、という手順が必要です。逆転写酵素、という薬品を使うとそれが可能です。

(3)RNAをDNAに変換させて増やすイメージ図

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 これ、普通RNAからDNAになんて写らないんですよ皆さん!逆転写酵素すごい!その技術に拍手!

 そしてここまでがPCR検査の前半。

 

(5)後半は「目当てのウイルス」のDNAかを判断する

 前半で増やしたDNAですが、最初に採取した検体の中に入っている情報物質はウイルスのものだけではありません。

 私たちの細胞の中にもたくさんの種類の情報物質がありますし、もしかしたらそのときにたまたま吸い込んだカビの情報物質や検査前に食べたものの情報物質がくっついていることも考えられます。それらの情報物質(DNA)もまた、前半の作業で増幅されていると考えられます。
 そんなたくさんの「情報物質(DNA)」から「ウイルスの情報物質があるかどうか」を探すのが電気泳動という方法です。
「紫外線をあてると光る染色液」が入ってる(後で入れることもある)、やわやわのゼリーのプールの中を、前半で増やしたDNAに泳いでもらうのです。学校とかのプールを思い浮かべてください。DNAはマイナスに帯電しているため、プールに電気を流すと+方向に引っ張られて移動を始めます。大きさで速度が違います。小さい子が速い。大きい子は遅い。以下「イメージ図」

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 これが学校のプールならゴールまで泳がないとダメだったりしますが、この電気泳動では「限られた時間内でどの程度の距離を移動したか」が重要になります。

 というわけで、一定時間が過ぎると通電ストップ。そして観察になります。紫外線を当てると光る「イメージ図」

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 …すみませんケシゴムかけてたらちょっと紙がよれました。でももう書き直さない。

 あと、本当はもっと1つ1つが集団なんですがもう書き直以下同文。

 ええと、小さいものが長距離移動していて、大きなものが短距離移動。

 要するに電気泳動によって、情報物質をその大きさで仕分けできました。しかも見える。

(6)見えた「DNA」とウイルスのDNAとを比較する。

 ターゲットになっているウイルス(今だと新型コロナウイルス)がどのくらいの大きさかがわかっています。ということはこの「電気泳動」で泳ぐ距離もわかっています。で、
 泳ぐ距離が同じ=同じ大きさの情報物質=同じウイルス

 なのです。

 

つまりPCR検査とは、

・情報物質がRNAならばそれをDNAに変換する

・そのDNAを増やす

・大きさで分ける

という3つの作業で成り立っています(ウイルスによっては一番上の工程がない)。

 ではその正確さ(精密度)はどうかというとまあ当然ですが100%ではありません。そこそこです。70%程度と言われています。

 当然なのでもう一度言いますが、世の中には絶対なんてないのです。

 最初にとってきたサンプル内にどのくらい遺伝情報が入っていたかわからないし。技術とかちょっとした条件とか、まあいろいろと検査結果をグレーにする条件がたくさんある。こういうグレーゾーンの検査結果を「偽陽性」って言ったりします。

 でも抗体検査だってもちろん絶対じゃない。すりぬける人がいる、ということを忘れずに。三密ダメ。ゼッタイ。

 

 それから、わかっていることがある。
 前述したけど、感染リスクを重々承知で医療従事者の人たちがこの検査を今もなさっています。しかもキャパシティーを超える検査量をこなしていらっしゃる。それは仕事だから、では割り切れないような、本当に頭の下がること。

 検査をしていらっしゃる方々は、感染していない私たちのためにもまた活動していらっしゃることを私たちは忘れてはダメです。ありがたいことなのです。

 

 というわけで、次回は「抗体検査ってなに?」でお会いしましょうー。