いつも遊んでいただいている友人(というか世話を焼いてもらっているという方が正しいので多分前世の姉さんとか母さん)に誘われてピアノとフルートを聴きに行きました。
電車に揺られ、駅で待ち合わせをして歩いて会場へ。
会場ゲートが驚くほど混んでいてこりゃ開演間に合わないな、と思った(間に合った)。最後に並んだのだけど、「もうこれはとりあえず入れないと開演間に合わない!」となったのか、QRコードをちらりと覗かれただけで限りなくスルー。あぶない。これクラシックじゃなかったらまあまあ危ない。気がするけれどもどうなのだろうか。
あと大声で物販の呼び込みがあってたのもちょっと新鮮。クラシックのコンサートでこんなに大声で呼び込みやっちゃダメな気がする。雰囲気を気にしてほしい。求めているのそれじゃない感がすごい。まあいいか。いいのか。いやあまりよくない気がする(ダメだし)。
前半は清塚信也さんのピアノ。後半はフルート多久潤一朗さんとのデュオ。
事前にピアノの先生(←清塚さんのファン)から
「私今回行けないんだけど、大体トークと演奏が1:1だよ」と聞いていたので、
「あ、本当だ」と思いました。わかっていたことだけれど、私としてはかなり物足りない感じは否めない。が、これもまた次に繋げるための清塚さんの布石のような気もしていて…すごい演出力な気もする。そしてこれ文句言えない気もする。土曜公演なのに五千円だったしね!クラシックってや、安くない??
そんな清塚さんはカラフルで自在なオールラウンダー、という感じ。
求められたものにしっかり応え、かつ上回りますよ!という気概を感じる。もちろんだけどプロ意識高いし、この会場で何をどう演じれば「うまくいく」かがわかっている、という感じがした。トークの照準がシニアの方々に合っていた。だからこそ羽生結弦選手と島津亜矢さん(紅白)の話をされたのだろうなと。そして演目も知っている、聞いたことのある曲が目白押し。ぎゅうぎゅう。
清塚さんは、とにかく自分が「全国津々浦々の市井のクラシックの糸口に」ならんとしている風にも感じた。おそらく日本のクラシック界(主に聴衆をうまく増やせていないという所)に危機感があるのだろうなとも思う。
音がとてもカラフル。前半はピアノの中のマイクに反響していたのか(多分低音を弾いたときかな)、鈴の音みたいなのが聞こえていた(断っておくが全く不快ではない)。後半は気づかなかった。
オールラウンダーとしてエンターテイナーに徹してクラシック界を拓こうとする、その頭の良さがすごい。
このひとが、弾きたいものを弾きたいように弾くとどうなるのだろう。
ととても思いました。そういうのやらないのかな。やれてるのかな。
プログラムになかった一番最初の「亡き王女のためのパヴァーヌ」の入ったメドレーとかはもしかしたらそうだったのかな、と思いました。
とんでもなく優しい音で弾きそうだなと想像します。
後半は多久さんのフルートとのデュオ。
多久さんを売り出したい清塚さんと「フルートってすごい楽器なんだよ!」というところを是非とも売り込みたい熱い多久さんとの攻防戦のようで面白かった。
推してるところが微妙にズレている。清塚さんは全てを把握しているが多久さんはそのズレに多分全然気づいていない。あっはっは。
個人的にはフルート~中国Ver.~がすごかったなと思いました。でも途中で高音でニーハオって言っちゃうのはちょっと不快。Snowmanさんとかがイーアルサンスーって歌ってるからそっちじゃダメなのかな(歌だから著作権的にダメなのかな)。
公演後、お洋服を見て、夕飯にすごく良いお肉食べて飲んで帰りました。
はー楽しかった。贅沢な一日でした。