「君たちはどう生きるか」を、平日通常料金で観てきました。
田舎だし、平日だから大丈夫だろう、とぼんやり映画開演30分前に行ったらチケット売り場に行列ができていて焦った。インディ・ジョーンズと開演時刻をほぼ一緒にするんじゃない。
というわけで平日だけれども30人近いお客さんがいる中、観てきました。以下感想。
〇 映画の前にある今後の映画CMが老若男女全方位に向けたCMで面白い。クレヨンしんちゃんとリボルバー・リリー(行定くんが監督)面白そう。そして映画「屋根裏のラジャー」の猫はもしかして岡田准一さんじゃないか。
〇 説教臭い話だと思ってた。全然説教臭い映画ではなかった。安心した。
〇 多分こどもはスッと観れて楽しめる。大人にはむつかしい。むつかしさ「もののけ姫」レベル。全体像はつかめたが、あと2,3回観ないと多分いろいろわかってない。
〇 というかいつも思うが、スタジオジブリは自然を描かせると天下一品だな。湿度や風や温度が感じられるのがとてもいい。ちゃんと田舎を知っている感じがとてもする。
〇 最後に、宮崎駿監督に物申したい。葛飾北斎を知っているか。90歳まで生きて90歳まで描いた。野見山暁治を知っているか。102歳でお亡くなりになられたが、100歳を越えてなお絵筆を握っていらした。
宮崎駿、まだ先は長い。この作品を遺作にしようとするな。まだ言いたいことがあるなら言え。描きたいことがあるなら描け。伸び伸びとやれ。楽しくやれ。周囲の有象無象は放っておけ。やりたいことをやりたいようにやれ。私は私で観客としてそれがどんなものでも観たいと思う。そして考えたいし行動したいとせつに思う。
平日の約30人。九州の田舎の、ショッピングモールの映画館に集った老若男女たち。エンドロールが流れ終わり映画館の明かりがつくまで誰一人席を立たなかったことをここに書いて覚えておきたい。