世の中が大変なことになっています。ちょっとインターネットにつなぐとすぐにコロナウイルスに関係する情報が手に入ります。でも、ウイルスについてのことはあんまり書かれていない気がしていて、まあみんな興味もなさそうだし、ウイルスの専門家でもない私程度の知識じゃねえ、とかまあいろいろ思って黙っているつもりだったのですが、もしかしたら知りたいと思っているひとがいるかもしれない、と思いたち、ほんの少しだけ、私が知っている範囲だけここに書こうかと思いました。ほんの出来心。詳しいことが知りたいひとは別のサイトを検索するのがベストです。
というわけで、書くのは以下のことです。
1.ウイルスってなに?
2.「新型」コロナウイルスだと何が怖いの?
3.アルコールとエタノールと次亜塩素酸水のちがいってなに?
4. PCR検査ってなに?
5.抗体検査ってなに?
6.マスクは何のため?
興味のある方はどうぞお付き合いください。
1.ウイルスってなに?
(1)生物とウイルスのちがい
生物とは何かというと、ざっくり以下の3点に当てはまるもののことです。
・自分自身で生きるためのことができる
・情報物質(DNA)を持ち、自分の力で増える(自分と同じものをつくる)ことができる
・細胞でできている
(細胞・・・いろんなものが入った水溶液、が入っている水風船みたいなもの。水風船と違うのは、外側をおおうのがゴムでなく細胞膜という膜であること)(超雑な説明)
ではウイルスとは何かというと、
・上記の「生物のルール」には、すべて当てはまらない
・めちゃ小さい(20~300 nm)
・タンパク質のカプセルの中に情報物質が入った「モノ」
以上3つを満たすものである。
大きさ20~300 nmってどのくらいかというと、とがらせたエンピツを紙の上にちょんと落として点を打ちます。その点の1000分の1~10000分の1くらい。千分の一なら大したことないじゃん、って思われそうですが、これは体積の割合でなく直径の比率ですので、全体の大きさとしてはこの数字を三乗分した体積になります。えーとえーと、つまりはきゃーってなるくらい小さい。きゃー。
それからタンパク質のカプセル。卵の白身は「アルブミン」というたんぱく質だし、私たちの体の成分だって一番多いのはタンパク質です。これ自体は全然危険なものではありません。
そしてカプセルの中の情報物質。これはDNAまたはRNAという物質で、これもすべての生物が持っているものであり、これ自体は危険なものではありません。異なるのは、私たちの体にはDNAとRNAが両方存在しますが、ウイルスはどちらか一方しか持ちません。
(2)ウイルスの種類
ざっくり分けてみます。本当はもっと細かく分けることもできますがとりあえずざっくりと。ちなみに形で分けようとすると、〇だのとげとげだのいろいろあって大変なので外身のちがいと中身のちがいでウイルスを分類してみます。
ウイルス=外身(タンパク質のカプセル)+中身(情報物質) です。
① 外身(カプセル)のちがい
2種類です。その2種類をキャラクター化した図を描いてみました。
これと、
これ。
わかります?私の絵が相当まずい、ということはわかりきったことですが、それをあえて口に出さないのが大人のたしなみです。そうでなく、外側を覆っているのが1枚か2枚かという差です。2枚着てる子の外側の膜をエンベロープといいます。2枚持ちだとその分いろんな能力を持ちます。が、ここではあまり関係ないので書きません。興味があるひとは別サイトで調べてね。ちなみに生物ではないものですが、今後の説明上擬人化しています。ちょっと悪そうにしてみたよ(画力)。
② 中身(情報物質)のちがい
こちらも2種類なので、キャラクター化して図にしました。
これ(DNA)か
これ(RNA)。
画力の話はしないことこそ大人の嗜みです。むしろこの画力でアップした私の勇気を讃えてほしい。さて話を戻しましょう。
特徴としては、DNAくんの方が壊れにくいです(「物質として安定している」といいます)。
RNAくんの方は壊れやすいです。ただ、壊れやすいということは変化しやすいということでもあります。ちょっとしたことで状態が変化していくものです。
ちなみにコロナウイルスは、
これ
が入っている
これ
に当たります。
以上、ウイルスとは何か、でした。続きは
2.「新型」コロナウイルスは何が怖いの?
でお会いしましょう。ではまた後日。