今年の26作目。
「三人屋」 原田ひ香 著
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商店街のほぼ中央、朝は三女の喫茶店、昼は次女の讃岐うどん屋、夜は長女のスナック、という朝・昼・晩で業態がガラリと変わるお店に関わる人々のお話。
さすがの筆力、一気に読めた。
周囲の人々の声を借りて、三姉妹が光る。
本当は一人ひとりが光っているのに、誰も自分の光に気づけず市井を生きている。そんな話だった。
だったのだけど、暗い。三姉妹が抱えていることがいろいろ複雑なので重い。あと古い商店街の話でもあるため、閉塞的な感じもする。
思ったような明るい話ではなかったけれど、続編があるようなので読んでみたい。
あと、出てくるご飯が全部おいしそう。続編のご飯も気になります。
三人とも前向きに、仲良く、幸せになってほしいなあ。