11月11日、
(1)誠実を音にしたらきっとこんな声
(2)信用しているけど、でも本当にこの人は信じられるのだろうか自分はとてもこの人のことを信じているから、信じたい、という逡巡や遠慮が感じられる声
(3)どうしようもない孤独と虚無、先の見えないトンネルの中を届く風のような声
そんな三人でバラード歌われたらそりゃ幸せにしてほしいし、大丈夫信じて!とその手をとっちゃうし、せめて君は孤独ではないと叫んでやりたいのが乙女心じゃないのか!ちがうか?!ちくしょうほれてまうやろー!!
という、
いつかどこかで叫んだ、私のカミセンのバラードについての感想、今回そのうちのお一人、三宅健さんの初単独ライブに行ってきました。きゃっほう(だいぶ古典的に浮かれている)
以下、大分まとまりのない文章になっています。先に謝ります。なにぶん浮かれていたので!エエ!
平日午前中ということもあってとにかくトラブルが起きないように祈り(切実)、ガッチリ仕事して速攻帰宅し、着替えて(ライブグッズのTシャツとエンドリさんのサロペットだ)新幹線でGo!
間に合いました。
ところでグッズのネット通販でペンライト買えなかったので会場で買おうと思ってたんだけど整理券が必要だった!知らなかった!どこかで何かを見逃した!しっぱい!
でもええのだ。ええもの見たのだ。なんだろうか今回のライブ、すごい
すごい、おしゃれすぎた。視覚的にも聴覚的にも。
そして、すごい自分の見せ方や聞かせ方がわかっているんだな、客観的に自分を見ることができていてもうすごいな三宅さん…すき…ってなった(ちょろい)
紗幕とライティングと映像が絶妙で、そこにぴたりとハマる三宅さん。視覚的にはずっとハイブランドの、動画を観ている感じでした。Diorとかの。かっこよすぎた。そしておしゃれすぎた。双眼鏡、君もいい仕事した!
最初の衣装も色が抑え気味(カーキ?)で、背景とぴったり。薄暗い照明の中、肩にスタッズ(ラインストーンかも)がついてて、それがライトで光を反射するのもよかった。途中のカラフルなスーツも色が抑え気味なことで、照明が暗くなると白っぽくなって浮き上がる感じが天才か!ってなった。途中の赤いシャツもよかった。映像にあった白いシャツに黒のパンツは間違いなく近日中に真似をする。あと、プロのひとが三宅さんを結んでた(そこ?)。やっぱりスタイルいいなあー。
やばい、大分最初の方ですでに目が「好きー!」って叫び出した(こういうひとの言っていることは2割くらい聞いて「はいはい」って言っとくといいやつです)。
そんで歌だ。最初が「Hello」で胸がぎゅっとなる。
この曲は、今はもう遠く離れてしまった人に、僕はまだここで頑張っているよ、君のことも忘れてないよ君も君の場所で元気で頑張っていて
っていう歌であって、ああ、この人は
今日ここに来た人たちと来られなかった人たちと、離れてしまった人たちとを全部救う歌を歌った、と思って。
なんてことだ。気をつけろ、思ったよりこの人の愛はでかいぞ!とも思う。
そして今回のコンサート、半分以上V6さんたちの歌だった。いや、ミニアルバムだから歌数足りなかったのかもしれないけど、これもちょっと大変な話で、元々「6人で歌うための曲」であって、一人だとなかなかしんどいところが多かったろうと思うのだ。それをあんなにいっぱい…しかもV6の曲だけどちゃんと三宅さんの曲だった…プロだ。いかん、耳が「スキー!」って叫び出した。
さらにあれだ、歌ってほしいと思っていた曲全部歌ってもらったんじゃないかなこりゃ。そして多分だけど、V6ファンじゃない人がこのコンサート音源だけ聴いても、これが三宅さんのコンサートだって気づく人はいないんじゃないかと思った。そんな選曲、そんな声でした。
なんというか声が、聞いている側の真意を問おうとしているように聞こえるんですよ。ツンデレのギリギリのところ攻めてて、本心を直球では言えなくて聞けなくてでも、というこう…いろいろすっとばしていうと「ぎゅっとしたい」声なんだ(個人の見解です)。
その声に、今回の選曲が抜群に合ってて唸った。自分の声の寂しさに気づいていて的確に当ててきた感じ。
というか新曲たち、全部すごいよくない???!純粋に驚いた。はやく手元にこないかな。
あと、個人的には曲中、時折見せる孤独感がすごいと思うので、許されない愛とか報われない恋とかを演じてほしい。げ、原作見つけておくから!(←よく言うやつ)
20分のMCでは
「大した事喋らないよ」
「大体みんなMCの内容全然忘れちゃうでしょ。声出せない分理性が残っててセーブできてるから覚えていそうなのに『なんか何喋ったか忘れちゃったけどすごいかわいくてかっこよかった』とかって言うんでしょ」
「9500円も払っているのに(全然お金払ってない、知らないひとのために)『私がメモとってSNSにあげなきゃ』とか(必死でメモをとる演技)ってなってるひとがいるでしょ何やってんの」
「昨日インスタにあげたすき焼き(焼肉だったかも)は、エイベックスの人が奢ってくれた」
「(前回の京都公演の後)朝の6時くらいから支度して、特典映像のための京都散策を撮った」「本当に自分が京都に行ったときに行くお店に今回行った。お店のことを考えて、常連さんとかが入れなくならないように(店の)名前は出してないけど、どうせみんなグーグルとかで検索して見つけちゃうでしょ、それは別にいいんだけどほどほどに行ってよ」
「福岡ではまだどこにも行ってない、駅だけ。終わったら餃子食べに行く」
「ネタバレ踏まずに来たひとー(手を挙げさせる。かなりいる。そして私もココ)。ネタバレしたくなかったのにうっかりふんじゃったひとー(手を挙げさせる)……今手を挙げなかった人たちは曲順調べてくるひとか、複数回来てるかだね」
そして「『健くんがツアーやるって、そしたら私たちも』ってなってるひといるでしょ、そして会社とか有休とって『どうしたの』って聞かれたら『私、ツアー回るんで!』とかいうんでしょ。そしてツアーと地方のおいしいものを楽しむんでしょ」
とか、三宅さんだけに見えている時計(20分のタイマー。赤文字のデジタル時計?)を気にしつつ(『スタッフの中には今日帰らなきゃならない人もいるから長引かせられないのよ』って言ってた)
すごく色々しゃべってくれました。お客さんが声を出せないし、マスクなので、反応がうかがえないのは大変だろうなと個人的には思う。
そしてダンス習い始めてから毎回思うようになったのだけども、どえらいダンスがうまい。ステップがなんと軽いことよ。足に羽でも生えとるのか、と思う。そして見え方わかってる。すごい。
三宅さん。
自分のことを「虚像だ」って言いながらも時折(というか頻繁に)私たちが見せられている誠実さは一体何なんだろう。
ステージの端の方に来て、ギリギリのとこに立ってくれて全体にお手振りしたり、そこから下に降りたくて許可をとろうとしたけど、スタッフさんに遠くから止められたり、その後ステージ中央に戻ってステージから足を投げ出して座ってくれたり
(ちなみに(ライトが全部自分に当たってて)「あつーい」って言うのでその周辺の人たちが持っていたうちわでみんなで扇いであげてたのが遠くから見てて素敵だった)
「みんなより俺の方が楽しみにしてた」っていうし、
ネタバレを防ぐために、ワイドショーの映像撮りを断っていたり
ダンサーさんたちが5人だったり、
V6さんたちの声が効果として入っている曲を歌ってくれたり
感謝とかありがとう、という言葉を使わずにファンと自分の曲を作ってもらうなら彼らしかいないと思ってDef Techさんに頼んだ、と言って歌ってくれる「Answer」の歌詞とか
ライブの最後には「俺はいつもそばにいるし、ぜったいどこにもいかないから。やくそく」とかって言う。そのかわりちゃんとついてきてよ、って言う。
ぜったいとか言っちゃだめだよでも
その誠実さが胸に迫る。
技術があって、努力があって、そしてさらに模索する姿勢があって
ありがたくって大変だ。
私は個人的には元気で楽しく生きててくれればいいと思っているんだけども、彼はそれを良しとはしないんだなあ凄いなあプロだなあと思うのです。
ライブ前にCD出したかったろうな。
でも、これからCDが出ると思うと超楽しみです。
Tシャツも着ます。イラストのワンちゃんたちがカワイイのだ。でもクマだけがこっちを向いていないのだ。それもまた三宅さんぽいなと思うのです。
ちなみにアンコールも終わった後、客電がついても待ってたら、もう一度出てきてくれて
「かえれ。かえれ。(←言い方優しい) 長引かせた分さみしくなっちゃうでしょ。(←さらっという) 俺も餃子食べに行けないから! かえれ また明日インスタで会えるから またね」
優しい言葉をかけられて幸せになって(ちょろい)新幹線で帰りました。
あー楽しかった。
あーまた行こうー(ちょろい)。