これです。久々の歴史小説。
「星落ちて、なお」澤田瞳子著
直木賞受賞作です。
NH〇がいつかドラマ化しそうです。登場人物多いけども。
以前「NH〇がドラマにしそう」と紹介した「ライオンのおやつ」が本当にNH〇でドラマ化したので調子にのってそういうことはどんどん言っていこうと思った次第です。調子に乗っています。うふふ。
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不世出の絵師、河鍋暁斎を父に持つ娘、河鍋とよの一代記。
主人公が地味。すごい地味。周囲に独特な人が多すぎてさらに地味。そして当の主人公も自分のことを地味な凡人だと、そう思っている。多分読者の中にもそう思って読み終えた人がいると思う。
思うけれども、多分主人公とよも、天才の一人なのだ。だからこそ誰もが、絵を生業としていない者たちでさえも…彼女を無視できない。ただ当の本人はそれに全く気付いていない。
そして天才って、そういうもののような気がする。だからこその、天才なのかも。
実際の人物を元にした小説なので、ものすごく調べて書いていらっしゃる感じがしました。読み終えて、ぎゅうぎゅうのお重の中を覗いていた気持ちになりました。
うん、直木賞だな。