夏に友人宅へ車で遊びに行き、駐車場にバックでキレイに入れることができた(しかも1回で)ので、にっこにこで車から降りたら、待ち構えていた友人に、
「バックしながら『もー私ってば天才ー?天才かもー?』って言ってたよ」と言われ(無意識)、
「自己肯定感の強い人はメンタル病まない」と太鼓判を押されました。そんな彼女は臨床心理士。心強い一言どうもありがとう、でも何だろうか、あまり褒められた気はしないよ。過重労働者だから今後何かあったら頼るからね、と言っておいた。
さて、今回の読書です。
花屋さんが言うことには 山本幸久 著
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この方の本は初読みかもしれない。いい話。
ブラック企業でブラックに限界まで働いていた子が花屋さんの店長のおかげもあって無事離職できてアルバイトしながら夢に向かって進む話、かな。
主人公がまっすぐ、自分のために一生懸命頑張れるようになってよかったな、と思った。私の読了後に母が読んで言ったことが二つある。
「やっぱり環境は大事だね。周囲がどんな状況でどんな人がいて、というのは人生に大きくかかわるね」
が一つ目だった。明暗も善悪も、周囲に寄るところって本当に大きいと思う。主人公が一歩を踏み出せたのは間違いなく花屋さんや周囲の環境に気づけたおかげ。気づけたのは彼女自身に「余裕」が生まれたから。余裕ない状況のままだったら彼女はきっと誰のことにも気づけなかった。それは少しの選択の違いであり得た「もう一つの人生のルート」。
もう一つは、
「こういう子(主人公)はいるだろうね」だった。
第三者から見たらもう先のない状況の中、物言わず静かに沈んでしまうひとたち。
主人公はたまたま良い人に巡り合えて人生を方向転換できたけど、できない人もいっぱいいるのではないか。第三者から見たら抜け出せそうに見えるのに、もはや翼をもがれてしまって自力では抜け出せなくなっている人。
さし伸ばされる手が、世の中に少しでも多くありますように。
私自身も、もしものときにはその手になれますように。
人生は、変えられる。
助けてくれる人も、そういう機関や行政の仕組みもある。
世の中いろんなことがあるけれど、そんな世であってほしいと願っている。