年末年始の読書2冊
1.コーヒーが冷めないうちに 川口俊和著
- 価格: 1430 円
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様々な条件をクリアさえすればタイムリープができる喫茶店を軸に様々な思いを秘めた人々の短編集。映画化もしました。読みやすい。
小説というよりも、舞台の台本のような感じがすると思いながら読んでいたら元々舞台の台本だったらしい。なるほど納得。
話自体はとてもベタな内容ベタな展開。ただ白いワンピースの女性は気になる。
続きがあるらしいので気が向いたら読む…かも。
2.クララとお日さま カズオ・イシグロ著
- 価格: 2750 円
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「おともだちロボット」のAI「クララ」、病弱な少女ジョジー、格差社会、少年少女にほどこされる「向上処置」。
もはやキーワードだけでせつない話だというのがわかる。
献身的で人間的なクララの一途な想いが胸を打つ。ラストもそうだ。
この後、彼女を待つものは何だろうと考える。
誰も悪くない、しかし成長や月日の経過は時に残酷だ。
それでも私はクララの幸せを願ってやまない。
きっと彼女は「私は十分に幸せです」と言うだろうけれど。
同著者の「わたしを離さないで」で深く考えてしまったひとにはこちらもぜひオススメしたい、と思いました。