今週のお題「読書の秋」
自転しながら公転する 山本文緒 著
- 価格: 1980 円
- 楽天で詳細を見る
うっかり下書きにしまい込んでそのまま忘れていて、今頃出してきています。
うん、結論から言おう。
私はもう恋愛メインの小説は読めないのかもしれない。と思った。
さすがの筆力、ぐんぐん読める、なのに全然刺さらないのはなぜだろうか。その原因は多分読み手側の私の方にあって、それは何かというと、今までの人生において恋愛にぶんぶん振り回された人間ではないからなのではないかと思う。世界の中心が恋愛で回った記憶がない。
だからちょっと無理なのだ。正直よくわからんのだ。
恋愛は人生の一部ではあると思うけど、人生の中心ではないし全てでもない。
それを誰かが教えるべきではないのか。何故誰もが結婚や恋愛に追い詰められているのだ。
と、思う。それがこの本の趣旨とはおそらく外れているとわかっていても。
間違ったお洋服を着てしまった感覚だ。
私のじゃなかった。
誰かの好みではあるけれど、私のじゃなかった。
読了した頃に著者の訃報が新聞に載っていた。
ご冥福をお祈りいたします。