1冊読了です。すごく時間がかかった…それは何故かというと苦手な翻訳本だから…。
ただ今回、病院の待ち時間と繁忙期前の仕事の休憩時間という読書タイムをゲットしたため、読了できました!
本屋大賞(翻訳部門)でございます。
ザリガニの鳴くところ(ディーリア・オーエンズ著)
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DV、ネグレクトな親から放置された少女がたった一人で生き抜く話+殺人事件の謎を解くミステリ。
戦争、DV、ジェンダー、人種その他の差別、思い込み、精神疾患、ネグレクト、孤独。それらが湿地の自然の豊かさの中に小さいながらもちりばめられていて、よく目を凝らさないと見逃してしまう。
いろいろ書くとネタバレになるのでほぼ書けない。けれど、主人公を取り巻く人たちの中にはいい人も悪い人も、思い込みで話す人もきちんと事実だけを語る人もいるよ。そういう意味では主人公が思うほど世界は敵ばかりではない。
私は最初から7割くらいぼんやり読んでしまった。
物語が動き出すのがちょっと遅い。最後の3割くらいでぐんぐん話が動き出す。そこまでを読めるかどうか、かなと思いました。
社会から切り離されてしまった主人公の、これはたった一人だけの孤独な闘いの物語。
翻訳本が苦手でない人はぜひ。