いつものことだけれども、ブラックな企業というか闇が深い仕事をしているため、4連休の3日目、休日に手当もないのに仕事に行きます。zoom会議。誰だよこんな日程にしたの。もーくちから毒しか出ないー。振休もお金も出ないーわーん。
さて、最近の読書2冊です。病院の待ち時間、という時間をゲットしたため、思ったよりも読書できている。うふふ。
本屋大賞とその最終候補作です。
1.犬がいた季節 伊吹有喜 著
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本屋大賞ノミネート作。
学校の雰囲気がとてもいい。そして学校特有の閉塞感もちょうどいい。いろんなことが思うようにいかなくて、でも進んでいかないといけなくて、というもどかしさを楽しんだ。最後の最後にちゃんと繋がって物語全体が輪っかになるのがいい。
カバー裏のイラストをまだ見ていないので、見ておこうと思う。
2.52ヘルツのクジラたち 町田そのこ 著
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本屋大賞受賞作。あらすじを読んで読むことをためらっていたら、仲良しの超読書家の同僚から
「しむらさん(私だ)、あれイイよ!本屋大賞最終ノミネート作全部読んだけど間違いなく大賞はこれだな、って思った」という力強いプッシュをいただいたので読んだ。
内容的にはつらい話。「子供への虐待」が大本にあるのでところどころつらい。つらいけどぐんぐん読めてしまうのは筆力とテンポの良さゆえだろう。あと過去と現在の配分もすごく良いと思った。世界が少しずつ広がっていくのがよい。そして最後に少し希望が見えるのが良い。
同僚が「本屋大賞はこれしかなかったと思う」と言った言葉もよくわかった。
著者の「真摯な気持ち」が最後に透けて見えるのもいい。その気持ちはきっと読者も同じだ。
今年の本屋大賞は、よかった。