暑い中皆様いかがお過ごしでしょうか。今年の印象は
4~6月、鳥が多い(冬があったかかったからだと思う)、そして人があまりいないときに渡ってきているから人に対してあまり警戒してない。
夏、風が吹く。雨(夕立などの通り雨)が多い。というわけで、暑くないわけではないがテレビが騒ぐほどでもない。近年のうちでは過ごしやすいほうの夏だな。
あと、雲も多いがクモも多い。スパイダー。いつもの倍くらいいる気がする。二次消費者だから生態系的には今年はイイ感じなのでは。ただ、朝寝ぼけているので毎日出勤時にクモの巣にひっかかってクモともどもエラい目に遭う。クモ、お互い気を付けようなここ私の動線だからよかったら別の場所で巣作りしていただけると…。
で、まあクモの巣にひっかかってよたよたしている毎日だが、1か月前は豪雨災害でおたおたしていた。雨がびっくりするぐらいの激しさで、しかも長時間降り続け、あらゆる地区が浸水被害に遭った。なんというのか、
「あのう、ロット数ケタ単位で間違えてますよ」って天に向かって声かけたいくらいの雨(伝わらない)。
我が家はたまたま近くの川が氾濫に至らず、事なきを得たが本当に恐ろしい思いをした。命からがら、ってこのことだなと思った。
現在も浸水被害に遭われた方々はボランティアや地方自治体の力を借りつつ片付けに追われていらっしゃる。コロナの影響で他県からのボランティアが制限されていたり、やはり移動が怖い(ここは田舎)という方も多く、なかなかはかどってはいない。私は、ともかくも自分の仕事で後方支援をするばかりである。
前置きが長くなった。
で、そんな8月の初旬である。
突然我が家に現金書留が送られてきた。
なんだなんだどうしたどうした、と思って開けてみたら当たり前だけど現金が入っていた。封筒には「お見舞」と書いてあった。
些少ですが受け取ってくださいと。
毎年お札をお願いしているお寺からだった。
私の町が「甚大災害」の指定区域の一つになっていることを知って、心を痛めてくださったのだろう。そして思いやってくださったのだろう。
当たり前だけど当たり前じゃなかった。送られてきたのは掛け値なしの、何の見返りも求めない善意だった。
どんなに大きなお寺か知っている。
「一体のどのくらいの人たちに贈ったんだろうね」とママが言う。
不言実行って最近聞かない。「有言実行」を実際にある言葉だと勘違いしている人も多いような気がする昨今、不言実行を見たなあと思った。
「もったいなくて使えないね」とママが仏壇にあげて拝みつつ「何に使おうかな」とも言っていた。
「ちょっと足向けて寝られないよね。ところでどっちの方角だっけ」
「北じゃない?」「東じゃ?」
と家族でちょっともめました。地図見ました。東でした。
早速ママがお礼のお手紙を書きました。短い手紙ですが、何度も下書きをしていました。もう届いている頃。
こんなところに書いても何もならないけれど、本当にどうもありがとうございました。善意を行動で示していただけることでこんなに救われたのは久々です。誰かに思われている、というのがわかったことが、本当にうれしかった。
有難いってこういうことを言うんだなあ。私もそうありたい。先日の長崎市長の話ではないけれど、ほんの小さなことでも自分にできうることをできうる限りやれる人になりたい。
そう思わせてくれる有難い出来事でした。