のらりくらり日記

世の中のいろんなことにひっかかりつつ流される備忘録。好きなものを好きといってるだけ。過去の観劇日記もこちらに置いてます。科学系の話も少しだけ。

2011年2月、ゾロ ザ ミュージカル観劇。これを観てフラメンコ習い始めた愉快な女は私だ。

 2月21日にゾロザミュージカルを、
 2月26日に金閣寺を見てきました。少しですが感想を。

 ゾロは5列目(多分)、金閣寺は4列目。

 21日ゾロ。以下完全ネタバレご注意。
 急遽東京行きが決まったので、ファンクラブチケットでなく東宝さんでチケットゲット。一人での観覧だったせいか席が予想外に良くて驚きだ。 

 

 幕が開く前の舞台には一つの椅子に黒いマスク、帽子、剣が立てかけられていてピンスポットが照らしていて。メッチャカッコイーと思う。
 開幕時のフラメンコの歌と群舞が圧巻です。フラメンコの群舞を初めてみたけどあれだ、すごいな。気圧されるかんじ。フラメンコ好きにはもうたまらんかったろうと思う。
 そして物語が始まるのだけども、舞台に人がいすぎて主役が登場してるの全然気付かなかった(にっこり)。
 物語は、村の総督の息子ディエゴ(坂本さん)、総督の養子である義兄ラモン、親戚の女の子、ルイサという三人の幼馴染を軸に始まる。
 親に反抗して家を飛び出しジプシーと行動を共にしていたディエゴ(坂本さん)のところへルイサが訪ねてくる。総督が落馬して命を落としたこと、村はラモンに支配されて以前の活気も明るさも今や見る影もないこと、そしてディエゴに戻って村を何とかしてほしいと頼みに。当初かたくななディエゴだが、村の窮乏を知り戻ってラモンを説得することを誓う。
 なんだ面白そうじゃないか、ということでジプシーも同行。

 しかし予想以上のラモンの圧政に命の危険をも感じたディエゴはマスク・マントで身を隠し「ゾロ」として暗躍する。

 みたいな。

 で感想。もう何せフラメンコの群舞がすごい。わあああとなる。うっかり習いたくなったフラメンコ。超かっこいい。
 かっこいいといえば主役なのだろうけど、最初の登場気づ…(自粛)
 もとい。気づいてから。

 すぐに思ったのは、フラメンコダンサーの中で坂本さん一人細くてえらく華奢に見えました。いや筋肉はがっちりついているのだけども細い。主役でこの貫禄のなさはどうよ、と思ったのも事実!(笑)
 しかしやっぱりスタイルいいなこの人!足長いなーと思う。
 歌もうまい。周りにひけをとらない。ファンクラブ席ではなかったせいか、ワタシの周囲はあまりVファンぽい人がいなかったのだけどもみなさん終了後概ねステキコメントを語り合いながら帰っていかれてたのがファンとしては嬉しいところ。
 ワタシのちょっと前くらいのおじさまは自分の手同士を握手した状態でずっとフラメンコに見入っていらした。あー好きなのねフラメンコ。
 
 うあーかっこいいーーーとなったのは、中盤。ルイサのバスルームにうっかりゾロが逃げ込んでしまう場面と、追われたルイサと洞窟で出会う場面。 ゾロの正体がディエゴだと知らないルイサと、ルイサに危険が及ぶことを恐れ正体を告げられないゾロ。ディエゴのときのチャラい感じがルイサの前ではしどろもどろ、でも紳士でお育ちを感じさせる振る舞い、そして他の演者さん体型なら多分映えなかったマスク帽子マントがあのスタイルに映える映える。驚くほど似合う(笑)。こんなに似合う人、日本にそうそういないよ! いかん騎士好きの血が騒ぐ…!(なんだそれ)
 うっかり乙女になりました。なんだろう、一昔前の少女マンガみたいな!ベルばらみたいな!いやベルばら読んだことないけど!(ダメ)

 でなんかいろいろあってラスト。
 今までいろんな協力をしてくれたジプシーのイネス(しまだかほさん)が銃弾に倒れ、ガルシア軍曹(Wキャスト:芋洗坂係長バージョンが超見たかったよ…)が勇気をもってラモンに反発、死んだとされていた総督が実は生きていて…全ての悪行が明るみに出、追い詰められたラモンとゾロ(ディエゴ)との決闘シーン。
 ディエゴ(坂本さん)には小さな頃から人を魅了する才能があって誰からも愛されている。
 ラモンは父親(総督)からの愛情がほしくてほしくて独り占めしたくて、でも本当の息子であるディエゴには何がどうあっても敵わないと強く思っていて、その思いが彼を狂気へと追い立てていて。
 それでも最後まで兄のことを思う弟ディエゴとの対決。最後の最後で少しだけ戻った正気が、自分自身へ剣を向けたのだと思いました。
 で、さっくりディエゴはルイサと抱き合って終わりなんだけどさ。
 正直あっさり過ぎるやろーーーー!と思った。うっかり立ち上がりそうになった。

 ダメだダメだ!何故ラストだけこうなのだ!
 自分に恋心を抱いていたイネスが、兄と慕っていたラモンが自分の腕の中で息絶えたわけですよ。死なせる気はなかった二人が死んで良心咎めてオレだけがハッピーエンドって何かおかしくないかとゾロ兄さんには悶えてほしかった。
 そんでまた旅立ってほしい。水戸黄門のごとく!
 
 てなわけで脳内では抱き合って終わったその後を補完して終わりました。


 ちょっと残念だったのはジプシーの頭領と、村の総督の2役を演じられた上条さんの声の調子が悪そうだったこと。どうぞお大事になさってください。

 

 これ、坂本さんはオーディションで勝ち取った役だっていう話ですが、これは当たり役だと思います。すごいよかった!ハマった。めちゃかっこよかったー!