パディントン展のその前の週だったかにはリカちゃん展にも行ったのだった。
すごい、リカちゃんだった(続 コメント下手)
あっち向いてもこっち向いてもリカリカリカ。リカちゃんがあの理科の(ダジャレじゃない)ガラスドーム…えーとあれだ、「美女と野獣」で赤いバラが入ってるやつ、あれに一体ずつ入れられてて年代順にずらっと。
お洋服もパンクだったり着物だったりドレスだったりあれもこれもすごい、
リカ、何を着ても似合う女。
ちなみに一体ずつ顔が違うと言われているが、1年でも相当顔が違っていて、「わあ、この子だ」と私が思ったのは1985年版だった。
周囲のお客さんたちは友人同士(女性)や母娘がほとんどで、おひとりさま男性(結構ご年配)もちらほら。もちろん私のようなおひとりさま女性もいたいた。
みんなリカちゃんを観て記憶を呼び覚まされるらしく、展覧会にしては珍しく、周囲の会話がよく聞こえる展覧会だった。
「リカちゃんのお友達の〇〇ちゃんを自分の友達の〇ちゃんが持っていてうらやましかったんだよね」 とか
「このドレスが欲しくてねだったけども買ってもらえなかった」とか
「このリカちゃんハウスのベッドが憧れだった」
とか。
小学校低学年くらいの女の子が、2代目リカちゃん(ドレス着ている1980年くらいのやつ)を指さして「これがかわいい!」とか言うているのも良い。
和む。めちゃ和む。
みんな全然年齢が違うのに、全く異なる昔の話を一緒にできるの楽しいね(いや私は一人で行ったのだけども)。
今も我が家にある「リカちゃんのおてつだいハウス」もちゃんと展示してあって嬉しい。
リカちゃんもいっぱい見れて嬉しい。
というわけでちょっとおすそわけ。「スワロフスキーリカちゃん」と「博多織リカちゃん」
リカちゃんは年代それぞれの「憧れの存在」だ。
素敵な家族がいて、素敵なおうちに住んで、素敵なお友達がいて、素敵なお洋服を着ている。
あこがれる世界がミニチュアながらも手の届くそこにあって、どれだけ子供たちの夢や遊びや生活を支えたかを考えると、ただただ尊い。
そして50年前から見た目ほっとんど変わっていないのに(身長伸びてるらしいけども)ずっと子供たちに愛され続けているのもすごい。
何体ものリカちゃん(ホントにあっち向いてもこっち向いてもリカちゃんだった)見て「あれ?」と思ったのは、リカちゃんは他の人形と比べるとちょっと鼻が低くできていることだ。
これは初代リカちゃんからそうで、多分そういう風に作られたのだと思う。
初代の監修に少女漫画家の牧美也子さんが入っているのも大きい気がする。
ほぼパーフェクトなリカちゃん。
だけどとても近い距離にいてくれるのは、こういうちょっとした欠点があるからではないかなと感じた。
欠点があっても、欠点があるからこそ、リカちゃんはキュートだし愛されるし何を着ても似合っちゃうのだ。
リカちゃんは文句なく素敵だ。
そしてそれはすべての女の子たちに言えることなのだなあ。
いいもの観た。
そしてお土産コーナーでお若い母娘の会話、
「ねえおかあさんもうあっち行こうよー」
「待って、おかあさんだってもうちょっと観たいの!」
とか、
ご年配の女性が図録を前に
「私これ買うわ」
と迷わずかごにインしてたとことか
そういうのも良いもの観たと思った。
ぜひ関係者の方にも見て聞いて欲しいお客さんたちの様子だったなあと思いました。