のらりくらり日記

世の中のいろんなことにひっかかりつつ流される備忘録。好きなものを好きといってるだけ。過去の観劇日記もこちらに置いてます。科学系の話も少しだけ。

2003年9月、チケ運のない私が試写会に当たった話のはずが雲行きが怪しい

 昨日、はーどらっくひーろ、の招待試写会に行ってきました。
 5時集合(時間厳守)、六時半より上映。

 結論。

FU・MA・N (←アルファベットで少し柔らかくしたつもり)

と書く気満々でした。夜七時、映画が始まるまでは。

 

 さて、詳細をお話致しましょう。というより聞け聞いてくれ頼む。
 その日、日曜日早朝。ワタシの心持。
「あー…。今日の試写会確か夕方ー…(何時から行われるか確認していない)。
…あっ、そだ。せっかく天神まで行くんだから、モトとんなきゃ(大層貧乏じみている)。
 はーどらっくひーろがすごい面白くなかったら「天神まで出てきたのにナー」とか思ってすさむから、CMで見て大層面白そうな映画「ロッカーズ」を先に見ちゃおう(アイドル映画なんだから面白くないかもしれないという不安がすごすぎて逃げを打っている)」

 ↑…でした。大層不遜。でもそうだったんです。
 そんで映画の時間とか調べたりして。つうかその前に試写会の時間確認をしろ、という話ですが、この時はまだ時間確認していません。集合時間だけはうっすら覚えていたのでまあいいかなと(ひでえ)。
 そして。
 そして一本の電話。

 ヲヲサカでア●シイベント会場の開場を待つあやさんからでした。
「なんかさー、アンタが今日行くイベント、カミセンから誰かくるってウワサだよ」

 ひい。

 嘘だだってタダだもん。タダでそんなイイ目みれるわけないもん。
 と思ったんですがどうも…もう誰か来る、ってのはファンの間で当然の認識らしく。
 確かに。
 確かになんか不信な点はある。
 5時までには会場に入っておくこと(時間厳守)とか。
 これはあとで確認したんですが、5時集合なのに何故か6時半上映で、ほんじゃあその間の1時間半はなんだとか。
 全国5会場限定なのはどうしてだ、とか。

 ああなるほどなー。
 とにもかくにもなぜカミセンなのかわかりませんが、なんかそんなようなウワサで。動揺。

 だって、フツーに出かけるつもりだったんだもん。ジーンズとシャツで。
「えっ、どどどうしよう。服から考え直したほうがいいかな!…あっ、コンタクトレンズ!」
 と動揺するワタシを「いやあくまでウワサだから…」と呆れ諌めるあやさん。

 結局服はそのまま、コンタクトレンズだけ装着し、ロッカーズ見る予定も変えぬままれっつごう。
 ちなみにロッカーズは面白かったです。すごい笑った。
 けどキッツイ福岡弁なので、字幕ないとわかんないかも。つうか九州以外の土地では字幕がつくのだろうか…つかないと理解できないとことかすごいありそうなんですけどね。オススメです。

 で。
 上映会場まで赴きました。列にも並びました。アクロ●福岡。えーとこちらはですね、福岡でも特殊なビルでしてね。なんかレセプションとか学会とか会社の会議とかに使える小ホールとか会議室がたっくさんある(つうかそれしかない)建物なんです。すなわちキャパが小さいのは明白。
 並んでいる周囲のひとたちの様子はというと、まずメンバーの誰かが来ることを疑ってさえいない様子で。……ワタシも一応今回の試写が当たった後、ちょっと「来るとか…ないよね」とか思ったんですが…一瞬ですけど。だってこの試写会「タダ」だから。お金払ってないと見れないんですおどりこさんたちは。と思っていた。
 まあそんなこんなでワタシも周囲の雰囲気にうっすら染まってゆきます。「え、ホントに来るんだ」とちょっとウキウキ気分に(遅)。
 そしてそのまま会場入り。
 えと。
 ワタシ、席番が「A列」だったんですよ。だから前だと思っていたら最後尾でした。
 キャパが600余で、会場入り口がたった一つで。
 入った途端に見えた最前列のその前、スクリーンのその下。

 ……もし誰か来るんだったら絶対あるはずのステージがない。

 ……おやー?

 席は最後尾のほぼ中央でした。ちなみに周囲も最後尾だということで不満そうでした(笑)。確かに、確かにA列だったら最前列と思うよなあ。そんでもしメンバー来るんだったらいくら最後尾が最も映画の見やすい位置だったとしても、絶対最前列がいいもんなあ(笑)。でもさ、今ちらっと見たんだけどさ、ステージがなかったよ……?それでもく、来るの?……と一抹の不安。
 そんで待つこと三十分強。会場中にアナウンス。
「今からデジタル生中継でパレードの模様をお楽しみいただきます」

 でじたる「なまちゅうけい」で「ぱれーど」の模様?

 スクリーンに映し出されるのはどうみても生中継な、東京の様子でした。本日2時には集合させられていたと思しきおねえさんたちが見守る中、2台のオープンカーにカミセン3人とトニセン3人に別れ乗りこみミナサマオテフリ中。
 

 カミセン3人+トニセン3人=ぶい●っくす全員集合。

 ……ざわり。
 会場に動揺が走り、次の瞬間からもんのすごい殺気、というか不機嫌オーラが充満。
 隣りのおねえちゃんなんか映画が始まるその最後の最後までサカモトさんのコメント以外では拍手の一つさえしない不機嫌っぷり。
 ひいい。怖いよ怖いよ。
 そんな険悪ムードの中、スクリーンにはパレードの模様が。
 つうか2時から今までの時間、外で待たされるのもすげえヤだけどな!
 えー今朝のワイドショーで御覧になった方もいらっしゃると思いますが、トニセンのSさんNさんはスーツ姿、Iさんは黄色のフードつきの服に水色のジャケット。カミは…Gさんがキャップ被ってた…あとOさんが赤いライダージャケットみたいの着ていた…。
 そんで会場前で並んでコメント。その後雑誌関連の写真撮影。……で一旦映像終了。

 いきなり消えたスクリーン映像に、ざわり、となる会場に響き渡るアナウンス。
「えーここで6時半まで30分の休憩とさせていただきます」

 ……火に油。

 三十分の休憩時間はもうみんなのイライラが…イライラが…ッ!

 30分後からは映画が始まるのかと思いきや、東京会場からナマ中継、舞台挨拶と抽選会でした。ああ質問コーナーも。

 …もうなんでもいいからとっとと映画見せやがれこのやろう。(福岡会場の心の声)(←ドスきいてます)

 えーどんなこと話してたかというとですね、映画では特に誰もNG出してないとか、みやけさんともりたさんが監督のことを撮影中ずっと「おっさん」呼ばわりしてたこととか、ずっと走ってなきゃいけないのがすっげ疲れた(さかもとさん談)とか。
 福岡会場からは「もりたさんとみやけさんはパレードのときとかずっといろいろ話してたみたいですけど何話してたんですか」という質問が出て、森田さんが
「『わー人がいっぱいー』『あ、あっちにもてをふろう』とかです」と言ってました。

絶対嘘。

 抽選会でのプレゼントも映画のPR用のTシャツとかなのでそう大して盛り上がらず。映画でホントに使用した小道具、とかがプレゼントだと盛り上がったと思うんですけどね……。
 そんなこんなで七時ちょい過ぎからようやく、ようやく本編、「Hard Luck Hero」試写です。な、長かった。2時間も待ったよ…。
 映画はですね。
 実はすげ面白かった。予想外です。S●BU監督すげえ。イイもん撮ったよ。
 ちょっと合間合間に同じ映像を見せられてダブつく感じもあるんですが、それをさっぴいても面白かった。笑える。
 三つの話がオムニバス形式で一つの流れの中にのせられていて、それが最後にからみあうとこがよいです。あと三本のオムニバスを「サカ●ト●ガノ班」「イノ●ラ●カダ班」「モリ●ミ●ケ班」に分けたところもスバラシイです。良い仕事良い仕事。ワタシは最後の病室二つが好きだ。非常にイイ仕事をしている。ええ、カントクとモリタさんが!あああステキー。
 本当にお金払ってみても良かった。(今冬発売のDVDは6666円です)
  でも他県からはるばる来るまでの魅力は…残念ながら今回のイベントにはなかった、と言わざるを得ません。
 東京会場の準備を待ってからの一斉試写会でしたので地方会場は待ち時間がかなり長くて、それも会場のお客さん達の不快を煽ったと思います。
 だって見たいんだったらあと数ヶ月待てばDVDで発売されて見れるんだもん、コレ。
 試写にくっついてた特典はといえばあのデジタルナマ中継だけだったわけで、それが特典だと言われても……えーって思うのは贅沢なのかな。

 でもこれを遠くから見にきたひととかいるはずなんです。
 そういった方はすごくすごくがっかりしたろうなあと思うのです。
 デジタル生中継がどんなに良いものだか知りませんが、そういうことを思うと
「(メンバーが来るなんて)ただ勝手にそっちが思いこんでただけじゃん」
 なんて言えないのです。

 あんまり期待させてはいけないのです。がっかりしょんぼりしている人たちを見るのは例え知らない人たちでもその気持ちはわかるのでちょっとヤなのです。
 イヤ、ワタシはあんまりショックではなかったんですが…いや確かに「えー?!」とか思ったけどもね。東京だけずるいとか思ったけどね(でも2時から待たされるのは絶対ヤダ)

 でもねでもね映画は面白かった……いやマジだって!負け惜しみとかじゃないってば!!

 そして八時半に終了し、駅に向かったはいいのですが、M1点灯中の地元ダイエーの試合のため、駅の大型スクリーンの前にはファンが密集していて駅のホームに辿りつくのにエライな時間がかかってしまいました…はは。だいえいはいつゆうしょうしてくれるんだい…?