のらりくらり日記

世の中のいろんなことにひっかかりつつ流される備忘録。好きなものを好きといってるだけ。過去の観劇日記もこちらに置いてます。科学系の話も少しだけ。

2018年1月、映画「パディントン2」を観ていた。私はパディントンが好きだ。

 なんだろうな、全然泣くような映画でないのに、すでにオープニングエピソードで泣いている私。
 ちょいちょいストーリー内にはさまれてる台詞とか、シーンとかの裏にあるものとか、社会情勢とかを思って、1のときと同様、すごく優しい映画だということが伝わってきて、なんというか胸がいっぱいになるんだよ。

 パディントンを助けるときの、ルーシーおばさんやブラウン夫人のためらいのなさに胸を打たれる。
 パディントンやブラウン夫人の、すべての人へ向けられる優しさとそのふるまいにも胸を打たれる。

 こういう風でありたい。

 そういう映画製作者の気持ちがすごくすごく伝わる映画だと思う。
 原作もいいけど、映画もいいぞ。
 観て欲しい映画だった。

2017年12月、舞台「すべての四月のために」を観ていた

 忘年会もなんもかも放り投げてお休みとって
 北九州へ舞台を観に行ってきましたー!

 ファンクラブでとったチケットは第二希望に振り替えられ、しかも三階席でもう自分のチケ運のなさを泣いたらいいのか笑ったらいいのかわからんなと思いつつ、どうせ行くなら観れるだけ観る!
(「ブエノスアイレス午前零時」で何故1公演しかとらなかったばかばか自分!と思ったから)

 と思い、3公演観た。ハイ笑うとこよここは。そこ悲しげな顔でモニターを見ない!同情はいらねえ!
 
 
 
 韓国の小さな島の理髪店のお話でした。ただそれは戦時下で。
 足が悪い長女、冬子(お店の手伝い)
 教師である次女、秋子。
 歌手を目指す三女、夏子。
 教員になりたかった四女、春子。
 
 冬子が求婚を断り続けていたのは、彼の愛ではない、同情や負い目がちゃんと見えていたからだろうなと思いました。
 秋子は・・・すごいなあ…いろんなものに板挟みだったのを力技でひっくり返した感じか。
 夏子は真のムードメーカーだった。重苦しい空気をたった一言で明るく変えてしまう素敵な人だった。
 春子はずっと明るい未来の話をしてた。だからきっと末っ子が「春」子だったのだ。

 
 みんなが言う「戦争が終わったら…」というささやかな願いが胸にしみる。
 個人的には終戦後に誰に看取られることもなく秋に静かに逝ってしまったあの子がせつない。
自分の春はもう来ないということに絶望したのだったら本当に哀れだ。

 そして麻美さんは本当にすごいなあ・・・(再確認)。
 長女役の西田さんは・・・美人だ…あの足で動き回るのすっごい大変だったろうなあ。すごい。
 次女役の臼田さんはなんかこう、私の目から見ても若い先生、って感じ…(伝われ)
 三女役の村川さんはスタイルが良くって芸達者で素敵でした。
 四女役の伊藤さんはすごいな。めちゃ小さな人なんだなあ。そんでものすごく良い声をしていると思う。声だけで喜怒哀楽が表現できちゃう。すごい人…私はすごい人を観たのでは?

 総括としては…なんだろう、主軸はすごく重たいのに、吉本新喜劇のシリアス版みたいな感じだった(伝わらない)。笑いの絶えない感じ。主軸の重さを吹っ飛ばすためにはあのくらい振り切れた笑いでないとダメだったのだろうなと思う。

 
 
 個人的には、冬子さんの手をつかんで
「冬ちゃんはそれでいいの?」って言っちゃう萬石さん(森田さん)に、どの口が言うか!でも好き!てなった。
 あと、抱っこしている赤ちゃんの頭を支える手のぎこちなさ・・・すき(何でもいいのか)
 
 地図の説明で、一日目にはなかった
「この辺が北九州」って入れてくれたのが嬉しい。

 良い舞台でした。
 個人的にはパンフレットでまたブエノスアイレス熱がちょっと上がってます(笑)

2017年12月、岡田さんの結婚報告を受けての個人的な感想を述べてた。

 えー本当なら「すべての四月のために」を観てきたのでそれを書くところなんですけど、ど深夜に帰宅してネットニュースでオカダさんの結婚を知ったのでそっちについて書く。あはは知るの遅いぞ私ー。
 しかも翌朝は、知人の方(奇しくも岡田さんとも関係がある方だ)が亡くなった話で家族中がそれ一色、悼む空気で話題が完全に流れた。
 


 ただあれだ、次は多分・・・だろうなあと思っていたので
(だってあれですよ、普段会わない親戚の話してた。長野さんのときもそうだった久々に会った親戚の話してた…たまたまかもしれないけども)
 そんなにショックは受けない。ただちょっと早いなとは思うし(長野さんから1年しかたってないという意味で)、このタイミングにムッとはした。


 いろいろとタイミング最悪じゃない?
 

 森田さんは22日~24日まで舞台公演で、それを観に来てた人の中には心穏やかでなく、舞台にうまく集中できなかった人が絶対いたと思っているし、
 そのことにきっと森田さんだって気づいているだろうし、

 配送業務がこの年末年始パンクしそうだっつってるだろ、その年末だよ今、って思うし、

 クリスマスイブに何も知らずに赤い封筒が届いて、クリスマスカードかなってわくわくで開封したファンの人たちの気持ちを考えたら岡田さん推しでない私だって胸が痛むわ!

  
 多分イブに入籍したかったからどうしてもこのタイミングだったのだろうとは思うけど、
 オカダさんはあまりにも「アイドル」としての自分を軽んじていないかなあ。
 ファンをどんな人たちだと考えているんだろう。

 イノハラさんの結婚のとき何も学ばなかったのか。
 ナガノさんの結婚のとき何も学ばなかったのか。
 学んだ結果これなの?と思ってムッとする。

 

 ナガノさんのときとは多分明らかに違った風が吹く。
 大きな風でないことをブイファンとしては祈るばかりだ。

2017年11月、映画「ドリーム」を観ていた。この年のマイベスト映画。

 免許の更新に行き、その足で映画を観に行きました。「ドリーム」。

 まずは免許更新。全部で4~50分ほどで更新できたのですが、免許更新センターまでが遠いのなんのって。最寄の更新センターのはずなのに、片道の時間と更新の時間が大体同じってどういうこと!
 そして免許の写真写りに愕然とする。わたし、すげえ痩せたな…!(痩せやすい体質)

 なんか…なんかカロリー高いやつ食べよう。

 映画は面白かった。
 これがたった60年前のアメリカかと驚く。すげえな、差別がものすごい。しかも露骨。
 こんな露骨な差別の嵐の中(それでもNASAだからあれですんでるんだろう、一般の企業とかもっとすごかったんだろうなと思うよ)血のにじむような努力をしたんだろうな、というのが映画から透けて見えて頭が下がる。

 誇り高く。気高く。

 そういう映画だった。観てよかった。おすすめだ。 

2017年11月、横山幸雄さんのリサイタルに行っていた。

 今日は仕事だったので今日ではないんだけども。


 ピアノを聴きにゆきました。横山幸雄ぴあのりさいたる。
 午前中が公開レッスンで、
 午後がリサイタルだったんだけども。

 まあそんなわけで丸一日がかりだったんだけども。


 いろいろすごかったー!

 公開レッスン。初めて観た。
 一般のピアノ相当上手な人と、プロの差ってこんなに「歴然と」あるんだな、と思った。
 音が違うよ!なんだこれ!モノクロと極彩色くらい違うよ!ところでここのホールのピアノめちゃイイ音だな!!

 なんつうのかな、横山先生、
 最終的にはやっぱりテクニックの差ってことになるんだろうけど、抜群の音のコントロール力だなと思いました。一音一音計算されていて、きちんと計算通りに弾けるってとこがすごい。
 
 ピアノのことを、生徒さんたちに「これからもお勉強してください」って仰っているのを聞いて、
 ああ、この人にとっては「ピアノはお勉強」なんだな、と思った。一生学び続けて行かねばならないもの、みたいな感じか。まじめだ…(←こら)。

 午後はリサイタル。アンコール込みで二時間。
 ショパンがすごかった。
 「超好みー好きー!」って感じではない。そんなにあく強くない。(あくの強い演奏が好きだという奇天烈な人間なのですすみません)

 けど感動した。パワープレイじゃない、断じてないのに、パワフルで大層美しい、流れるようなショパンだった。

 本当に美しいものは感動するよねホントね…まばたき忘れた…涙出る・・・
 幻想曲(Op.49)、ポロネーズ「英雄」(Op.53) は、本人(飄々としているので表情からは全く何がなにやら読めない)も好きな曲なんじゃないかなと勝手に思った。

 
 この人写真映り(うっかりアンケートに書いてしまったくらい悪い)と喋り方(まじめすぎ)と無表情(ピアノへの情熱が伝わらない)で、めちゃ損してるなーと思いました。…三重苦だ。

 またお近くにお寄りの際にはリサイタルしてください。行くからー!

2018年5月、現在進行形でドラマ「おっさんずラブ」にハマってる。

……もう好きすぎて我慢できなくなった。(唐突)

 

朝8時から仕事してて、21時に帰宅してご飯食べて、さっき(23時)まで終わらずに持ち帰った仕事をしていた、本当ならへとへとな私が今いそいそとこれを書いていることで、もう察して欲しい。もう我慢ならん。

深夜枠ドラマ「おっさんずラブ」にハマりました。

 番組予告で、主人公の春田くん(田中圭)が、突然上司(吉田鋼太郎)に告白される話…だと認識したので、最初はコメディだと思って見始めたんですよ。

 

 違ったね。もう今となっては何故コメディだと思ったのか、それがもう笑い話だよね。

 

 確かに一話目はコメディ要素高めだった。

 主人公の春田くん(こんな人いるよね、というイイ人。天然魔性のノンケだが、ぐうたらでデリカシーに欠けている)に、コワモテの上司が「好きだつきあってくれ」って告白して大パニックになるんだもん。そうねびっくりね!みたいな。

 上司のスマホの待ち受け写真が自分だったりとか(隠し撮り)、うっかり開けてしまった上司のフォルダの中に自分の写真がいっぱいとか(隠し撮り)、そりゃびっくりねパニックね。

 で、さらにそんなこんなしてたらカワイイデキル後輩(林遣都ルームシェア中)にまでかなり強引に告白されてしまう。怒涛の展開。主人公モテ期到来。ただし同性限定。

 わー主人公パニックね!って、笑ってられたのここまでだったよね。

 

 笑ってられなくなったのは、この上司と後輩のせいだ。

 この二人がもう本当に主人公を一途に、一生懸命に好きなのだ。

 恋する春田くんは「ロリ顔巨乳好き」を公言してるノンケの男性。

 上司(吉田鋼太郎)は人生で初めて男性であり部下であるこの春田くんにときめいてしまう。これが、9年前!ちょっと待ってどんだけ悩んで悩みぬいて告白したの黒澤部長!!

 きっと、相手が男性だということで混乱し否定し、でも肯定してを繰り返し、愛する妻(大塚寧々)がいることに悩み苦しみ、直属の部下ということに悩み。そして相手は自分の恋心には全く気付いていない。何故なら同性だから。ノンケだから。ああなんとハードルの高すぎる恋。でもそういうのまるっと抱えて部長は春田くんに告白するんだよね。もうけなげすぎて超可愛く見える。吉田鋼太郎なのに!

 イイ!その勇気に乾杯!応援するよ私は!

 

 そして後輩(林遣都)。男前だし仕事も家事も超できる男。ただ多分、ずっと男の人を恋愛対象としていた人で、過去につらい思いをきっと何度もしてきているのだ。自分の中にある主人公への恋情に気づいてもきっと本当ならば告白なんてしなかったはずなのだ。だけど、感情があふれて止まらなくなっちゃったんだよ(部長の存在も絶対大きかったと思うけど)。で、ぶつけた感情で好きな人が距離を置き始めたものだから「嘘ですよ」とか言うんだよ。あ、これだめだ健気すぎるイイコやんもうこの子絶対イイコだよこの子にしなよ春田!

 って思うんだけど春田くんはあっさりこの嘘を鵜呑みにしちゃうんだな。こらそこになおれ。

 そんなわけで、恋する春田くんにすっかり雑に扱われる牧くん(後輩)なんだけどもそんなでも献身的なんだよね…にこにこして家事やって弁当作って…春田ひどい。

 でもやっぱり今度は悲しい感情があふれて止まらなくなっちゃって

「その気がないなら優しくしないでください諦められなくなるから」って主人公のおでこに口づけたりとかしたらそりゃ視聴者はもう全員牧くんの味方だ!みんなメロメロだ!

 

 ここまでの流れならば「鈍感バカ春田!」ってなるはずなんだけどこの主人公の春田くんが鈍感でデリカシーないくせにたまにものすごくカッコイイからまた

 あーいま部長めっちゃときめいたよ、つうか私も一緒にときめいたし!

 あーいま牧くんめちゃ嬉しそうな顔したよ、つうか君が嬉しいと私も嬉しい!

 てなる。もう感情がめちゃくちゃだ。みんなイイコだ応援したい。

 

 そしてこれだけでは終わらないんだな。

 春田の幼馴染の女の子ちづちゃん(内田理央)が春田への恋心に気づき、

 離婚した部長の元妻(大塚寧々)が元夫の恋を応援しだし、

 ちづちゃんを好きな春田の後輩新入社員(金子大地)が自分の失恋だってつらかろうに部長の元妻を抱きしめなぐさめて。

 牧くんの元彼で春田の上司、武川主任(眞島秀和)もまだ牧くんに未練たらたらだし、

 春田くんは勢い余って(というかなしくずしというか)牧くんの告白にOKしちゃうし。そんな自分の気持ちをうまく掴めずにまた混乱中だし。牧くんは牧くんで多分「やっぱやめよう」とか言われそうで怖がってる気がするし(これは私見)。

 あと2話で終わるらしい。そんな馬鹿な。

 どうかどうか全員にハッピーをと願わずにいられないドラマである。

 そして主人公の春田くんにはそれができる力があると信じている。

 いかん、こんなにハマるとは思わなかった。ロンバケ楽しみにテレビ前にスタンバってた頃を思い出した…。

 

 まだ観ていないみなさん、テレ朝動画ってところで最新話だけ無料視聴できるからちょっと観て。見たらわかるから。あらすじは大体私が上で語ったから内容も多分観たらわかる。なんだろう、観て応援してほしい。大丈夫、なんだそりゃって書いた本人が一番思っているから。(何にも大丈夫ではない)

 

 

 

 

 

 

  

2017年8月、アメコミに詳しくない私がワンダーウーマンを観ていた。(でもトビーマグワイアは好き)

 多分あんまりヒーロー映画観ないひとがワンダーウーマンを観たので語ってみる。
 ネタバレはしてない。

 一言でいうと、
 超お金かけた日曜八時枠。戦隊よりもライダー(きっぱり)。

 

 特撮で、変身こそしないけど、単純な勧善懲悪ものではない、というところが。あと、悩み苦しむとこが戦隊じゃなくてライダーだなー、と。

 主人公は抜群な戦闘力なんだけど、世間ズレ、というより世間を全く知らないのでそこが愛らしいというか天然でカワイイ。
 こういう、ちょっとした欠点がいいよね。ますますライダー。というかアメコミ的なヒーロー像ではないなあ、というのがちょっと印象的でした。

 あと、抜群の戦闘力だけでなく、抜群の美貌とスタイルに目が釘付けです。同じ人間とは思えない。キレイカッコイイ。 
 そんなキレイカッコイイ主人公が、悪者を退治してハッピーエンド、ではなく、主人公が自分なりに悩み、助けられ、協力し合い、世界を知っていくさまもよかった。少年マンガみたいだ。
 
 ラストに賛否が分かれるとこだと思うが、ラストもとても良いと私は思った。とんでもないハイスペック主人公なのに、これでますます磨きがかかる、みたいなラスト。良い。

 ちょいちょいアメコミ風なとこも好きなひとは好きなとこだろうな。
 面白かったよ。